2017年12月13日

囲碁を始めたい人のために

囲碁を始めたい人のために
入門から中級までの打ち方が1冊でわかる!
石田芳夫   成美堂出版   2009.10
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 副題が示すように入門の時の打ち方の詳しい解説書である。
 碁で大切なことは、
1.交代で交点に打つこと。
2.駄目のない石は盤上から取る。
3.地+取った石の多い方が勝ち。
 この三点である。1.は打ち方以前の問題で、1秒で判る。
 本書では、目的である「地+取った石の多い方が勝ち」ということを最初に説明している。
 次は「2.駄目のない石は盤上から取る」
 そして終局や、はじめの打ち方つまり初歩の布石だ。
 よく、アタリ・ゲタ・シチョウ・ウッテガエシ・ナカテなど、技術的なことばかり説明する人がいるが、そんなことは上のことを理解した、その次の話である。
 特に目的である「地の多い方が勝ち」は、何が何でも最初に説明しなければならない。
 わたしが最初に手にした本はこの本と似たような題名の本だった。
「碁は難しいものである。だからやさしく憶えることはできない。そのつもりで取り組んで欲しい。」というような意味の文が最初にあって、技術的なことばかり説明していた。結局、それでは打ち方は判らなかった。
次に初歩の打ち方を書いた本を読んで、ようやくイメージが理解できたのである。
 まあ、それ以前に上の三点は判っていたので、二ヶ月で打てるようになったが、今では「あのときこんな本を読んでいたらなあ」と思った。
 わたしの世代では、素人が碁を教えるといったとき、いきなり井目置かせた実戦である。それでは嫌になってやめてしまうかもしれない。
 なお、九路盤では碁は憶えられないと思う。九路盤はルールを理解させるためで、理解出来たら直ちに九路盤は卒業させるべきである。初歩の打ち方も、十九路盤であるが故に成り立つ場合が多い。
 本書では、まず最初に十九路盤の隅・辺・中央を説明している。次のページが「地の多い方が勝ち」の説明。この2ページで最初の関門をクリアーさせてしまう。
 昔は周りで打つている人がいて、はじめの三点は何となく知っている。だからいきなり実戦でもなんとかなった。しかし今では、はじめの三点を知らないので、目的も教えず実戦では無理だ。これだけ教え方と教わる環境が変化している。
 誰もがたどる一番最初の疑問に答えることが肝心なのだ。

 あえていえば、「ルールはシンプルである」といいながらルールの説明がない。いや説明はしているが、ルールとして説明していない。
 これを最初のページに欲しかった。具体的にシンプルであることを示すのだ。これは盲点かもしれない。
「駄目のない石は盤上から取る。説明は○ページ」こんな調子で数行で済むはずなのだ。
posted by たくせん(謫仙) at 13:05| Comment(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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