2017年12月25日

天頂の囲碁7に挑む

 16年前、わたしがインターネットで禁煙の碁会所を探していたとき、千寿会を見つけた。
 参加してみたら碁会所とは全く違う碁会であった。指導碁が中心で、その間に各人が自由に対局する。
 その指導碁であるが、はじめは6子だったか。慣れてくると、小林千寿師父は3子の置き碁を勧める。理由は一隅を空けてあれば、そこでいろいろな手段を試みることができるからだ。4子以上では、単調になりやすい。上手く打てたときは、勝利という褒美を頂ける。
 さて、指導碁では3子でも勝つことがあるが、実力はどうであろうか。思うに井目でも勝てそうにない。実際に、ここでこう打たれれば潰れていたという場面が何度もある。
 そこで潰さずに、いろいろな手段を考えさせるのが指導碁だ。
 あるとき会員の中に、わたしが5子も置かなければならない八段子がいた。その八段子は、「プロが本気になったら井目でも勝てないだろう」と言う。
 それなら、わたしなど井目風鈴でも勝てないかもしれない。

 11月に「天頂の囲碁7Zen」という囲碁ソフトが発売された。実力はプロ九段の域に達したという。評判はけっこう高い。
 本当だろうか。その母体の「DeepZenGo」は確かにプロ九段のトップレベルに勝っているが、市販された「天頂の囲碁7Zen」にそれだけの強さがあるか。
 CPUだけ取り上げても、DeepZenGoは E5-2699v4×2(44コア 88スレッド 2.20GHz)を使っている。1個57万円、2個で114万円だ(12月調べ)。
 わたしのパソコンのCPUは4コア4スレッドで、2万円台である。これで上記の実力を発揮できるだろうか。
 九段とは言わないまでも、プロ入段程度の実力を発揮するかもしれない。これで上の問題の解答が示されるか挑戦してみよう。

 最初は黒番で20手ほど。このときは「天頂の囲碁6」と変わらない感触だった。もっともわたしが気がつかないだけで、すでに首が飛んでいたのかもしれない。
 次は9子局で試みる。このとき驚いたことが二つ。
1.ほぼ終局と思っていたら、これでも投了せず続けて打ってくる。どの場面でも圧倒的に黒がいい。9子の力の差があっても、もはや逆転できない処まで打つ。もちろん、そうでなければ、わたしのような凡アマには意味がない。
 開発者は、置き石の数によって、投了のタイミングに差を付けたという。
 地に差があるからといって、早めに「清く一礼」はない。
2.これだけ差があるのに、alpha go のようなうろたえた手はなかったこと。死期を自ら早めるようなことはなく、最善を尽くす。
 この2点だけでもわたしには商品価値がある。
 わたしの設定は60秒である。それでも20秒〜40秒程度で返ってくる。手どころでは40秒を越える。早いときは10秒もかからない。いつでも60秒考えるわけではなかった。

2016.12.13.jpg
 この図は一例である。この場面では黒が80目ほどリードしていると思う。
 下辺を下がってしまえば良かったと思うが、ここでも一目でも得しようと光っている点に打ってしまった。この光は検討しているときの光だ。

2016.12.13.2.jpg
セキになりそうになり、セキ崩れで下辺一帯を全部取られそうになった。コウでなんとかしのいだが、このヨセの強さはさすがと思った。
 9子でも勝つのは容易ではない。
 高川秀格師は、「プロでも布石の下手な人、戦いの苦手な人はいる。しかし、ヨセの弱い人はいない。ヨセが弱くてはプロにはなれない」といっていた。
 「天頂の囲碁7」を相手に、勝ち碁を勝ちきる難しさを痛感している。だからこのような場面でも、終わりにせず最後まで打つ。
 逆にリアル碁では「清く一礼」を目指している。
 その後だが、9子局2勝2敗、8子局5連敗。勝つときも負けるときも差は80目以上。一局だけ8目差があった。
 どうやら、わたしのパソコンでもそれなりの力が出ているようだ。
posted by たくせん(謫仙) at 05:04| Comment(0) | 千寿会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。