奈良の古地図を見ると、4大寺が目に入る。
東大寺・西大寺・興福寺・元興寺(がんごうじ)などである。
元興寺は今は大きくはない。
試しにグーグル地図で、元興寺と元興寺町を検索してみるとよい。百メートルも離れていてびっくりする。元興寺町は元興寺の南大門のあったあたり。
元興寺の旧域は南北に約五百メートル・東西に約二百五十メートルあったという。
東門、重文である。もと東大寺にあった門を、1411年に極楽坊の正門として移築した。
1977年、名も元興寺極楽坊から元興寺に改めた。最近のことである。
元の元興寺は飛鳥寺を移築した。その一部が残って極楽坊となった。元の元興寺とは異なる寺といえるだろう。そして名を復元した。
極楽坊、国宝である。本堂として使われているが、僧坊を改造した建物。
法輪館、仏像などの収蔵室である。二階からとなりの建物へ行くと、灯籠の絵の展示場がある。多くの著名人の名が見られる。
極楽坊を横から
右 極楽坊。左 禅室。
禅室は極楽坊の後ろに続く。注目すべきはこの屋根瓦である。日本の瓦ではもっとも古いといわれている。
禅室は戸で塞がれていた。
浮図田
境内に積み上げられていた石を、1988年(昭和63)、現在の形に並べなおした。
ここを歩くと身が引き締まる想いがする。
続いて、寺の周辺を歩く。
緩い坂道が多く、道も狭い。もと元興寺の境内や周辺で、元興寺の建物の形に添って道ができて、複雑な形をしている。古い街でもある。以下説明はなし。
駅近くの商店街に戻ってきた。
商店街にサテライト放送局がある。
今の道の混み具合を放送していた。