今日の新聞で、甘利俊一さん(83)に文化勲章が贈られると発表された。おめでとうございます。
甘利さんは、東大名誉教授で、理化学研究所栄誉研究員。そしてわたしの碁友であり、毎月2〜3度碁席をともにしている。わたしより強い。アマ六段くらいである。
脳科学と情報科学の二分野の研究者であり、海外では別人と思われたこともあったという。現在AIが急速に発展していて、特に囲碁界では人を超えたと、注目されている。
このAIの基になった研究者であり、大げさに言えばAIの生みの親である。
2年ほど前に、英語で本を書いたが、去年今年と印税が……、と言うと堅いお人のようだが、いつもニコニコしている、気さくな方で、知らない人は気づかない。
先日帰国したアメリカの青年が、帰国のとき甘利さんを検索して「大変な人だった」とびっくりした話もある。
わたしは二つの碁会に参加していたため、甘利さんの碁敵となった。
この甘利さんと先日ある会話をした。
AIが発達し、家中の家電やら何やらが、全部AIで動くようになると、生活がしにくくなりそう。
どれかが故障を起こす度に、自分では処理できなくて、大騒ぎになるのでは。
便利になるのか、不便になるのか。
もちろんその頃には、そのことも工夫されるだろうが、こんなことを甘利さんに言われると、不思議な気がする。