2020年01月13日

ダーティペアの大跳躍

ダーティペアの大跳躍
高千穂遙   早川書房   2018.12

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 11年ぶりのシリーズ8作目。
 銀河系最強最大の広域犯罪組織ルーシファの一味を追い詰めたケイとユリが、爆発に巻き込まれ異世界に入ってしまった。知らない星域ではなく異世界。
 そこでも似たような組織があって、従来のように事件が起こり、解決する(?)。
 しかし、今回はふたりともあまり活躍していない。敵方もあまり組織が整っているようには見えないし、ふたりがいなくても、なんとかなったような気がする。
 事件解決より、異世界から戻ってくることが、心を占めているような感じた。
 いままでは、最後にやむを得ず、その星を滅ぼしてしまうのだが、今回は「やむを得ず」的な感じがしない。
 美女が暴れて、人がゴロゴロ死んでゆく。これが必然だったか。そんな疑問がよぎる。そうなると、爽快感がいまひとつ。

 わたしは登場する人物や組織や怪物などのネーミングが引っかかった。読みにくい、覚えにくい。ボボアダク・ドビビータル・ジャババーガ・バププロア、などなど。そのため名前とならず、記号になってしまう。
 今回の紹介文は辛め。おもしろかったンですけど。
posted by たくせん(謫仙) at 12:38| Comment(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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