2020年01月23日

医師が教える最善の健康法

医師が教える最善の健康法
世界が認めた 論文に基づく 科学的根拠あり

名取宏   内外出版社   2019.6

 医療の世界は、素人にはわかりにくい。それでニセ医療が流行る。
 著者は、そのような事例を取り上げ、「真実はこうと思える」医療を取り上げている。
 「真実はこうと思える」とは、「世界が認めた 論文に基づく 科学的根拠あり」ということである。これとて、絶対に正しい保証はない。何十年か経ったとき、間違いを指摘されるかもしれない。しかし、現段階では、「世界が認めた 論文に基づく 科学的根拠あり」が最善と考えられるのだ。

 テレビや雑誌で紹介される健康法の多くは、世界が認めていなくて、信用できる論文がなく、従って科学的根拠がない。健康本でも、そのようなものが多い。
 この本はきちんと根拠を示して、健康法を説いている。
 エビデンスという言葉がある。科学的根拠の意味であるが、エビデンスといわれて、すくに意味が判る人は少数ではないか。これからは増えてくるだろう。

 さて、全体的にはそうなのだが、個々の事例では必ずしも正しいとは限らない例がある。そのような例があることを認めた上で、それを一般例にすることを否定している。それはあくまでも例外なのだ。
 投薬するのも、副作用を承知の上で、利があると考える。絶対に安全とは思っていない。

「昔は食べ物もロクになかったし、ワクチンや抗菌薬もなかった。でも健康に活きていた」という人もいる。
 だが昔は大勢のこどもが死んでいる。平均余命も短かった。健康に活きていた訳ではない。
 糖質制限食にはリスクがある。「糖質制限食が様々な病気を予防する」という主張に臨床的な証拠はほとんどない。という。

 当ブログ主食をやめると健康になる
 その本で、わたしが疑問に思ったこと
 なぜ糖質制限なのかについては、農耕以前は肉食系であったろうという。
 チンパンジー・ゴリラ・オランウータンなど、類人猿が草食系であることを考えると、説得力に乏しいが、人類だけが例外ということもあるし、数百万年のうちに変わったとも考えられる。
 糖質食は農耕が始まってからで、まだ一万年ほど。人類の身体はまだ糖質食に合っていない、というのは説得力があるが、一万年では絶対変わらないともいえない。
 昔は肉食なので寿命が短かった。現代は糖質食なったので寿命が延びた。ともいえるではないか。


 糖質制限食に対して、本書の名取宏氏は
現代は、歴史上で最も平均寿命が長い時代です。現代の食事が最適とは限りませんが、そこからあまりにも外れた食事はリスクが高いと私は考えます
 わたしなど、この意見に賛同する。

 たまたま成功した一例をもって、標準治療を否定してはならない。たまたま成功した一例も本当にそうなのか、ここでも科学的根拠が必要なのだ。

 この本では、これが絶対だというような強い主張はない。これこれで根拠がありません。と言う話が多い。
 確実なことだけに限定すると、このくらいのことしかいえない。しかし、無駄な健康法をやらないですむだろう。
posted by たくせん(謫仙) at 10:00| Comment(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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