2020年02月16日

義之大者

 週刊「碁」には棋士の、「私の修業時代」という連載がある。(記・内藤由起子)
 先日(1月27日発行)はアンティ・トルマネン初段の番外編で、アンティ・トルマネン初段が母校(フィンランド)に贈った言葉が紹介されていた。

    義之大者 莫大於利人 利人莫大於教

 なんと読むのだろう。意味は何だろう。調べたところ、読み下し文だと、

 義の大なるは、人を利するより大なるはなし。人を利するに教うるより大なるはなし。

 であり、出典は呂氏春秋と判った。わたしは読んだことがない。脱帽してしまう。
 日本で、読んだことのある人はどのくらいいるだろうか。
 こういうときの言葉を、呂氏春秋から選ぶ感覚がすごい。

 昨日の千寿会の講師は、アンティ・トルマネン初段であった。このとき、この言葉について訊いたところ、「英語の本に有った言葉で、原典を調べたら、中国語であった。良い言葉だと思い、母校に贈った」という。
 奥様は、4月から国文学の准教授になる人で、奥様の助言かと思ったが外れた。

 さて、呂氏春秋だが、中国の戦国時代末期、秦の始皇8年(紀元前239年)、秦の呂不韋が食客を集めて共同編纂させた書物で、百科事典のような内容であるという。
 このとき、一般に公開して、一字でも添削ができれば千金を与えると公言した、という古事で有名である。
 呂不韋については、劇画などで、若い人の方がよく知っているかもしれない。

 もうひとり、QRコードの開発者がゲストとして、来場した。「デンソーウェーブ」の原昌宏さんである。
 おはBiz NHKニュース おはよう日本 https://www.nhk.or.jp/ohayou/biz/20190522/index.html で紹介された方である。
 アメリカでは今でもバーコードが多く使われているが、誤読が多く、アメリカ以外はQRコードを使うことが多くなった。バーコードより遙かに使いやすい。カメラの解像度が高くなったので、さらに高密度のQRコードができると言う。
 この技術を無料で公開したことが素晴らしい。この方も「義之大者」であろう。
posted by たくせん(謫仙) at 09:04| Comment(0) | 千寿会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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