先日、ふとしたことで知った名前、飛刀定石とは。
検索したら、知らない人のための説明がなくて、何が何だか判らない。飛刀定石とは何だろうか。その中の「羋氏飛刀」、名前だけ気に入った。
この20手目が「羋氏飛刀(みしひとう)」だという。飛刀定石のひとつの型だと思うが名前のイメージが合わない。
黒13や白14が飛刀なのかなと、勝手に想像してみた。
わたしの知っている飛刀は、「多情剣客無情剣」の有名な話、
小李飛刀に仕損じなし である。
この写真は横店の撮影所、「清明上河図」で撮ったもの。小李飛刀の的宛てである。台湾ばかりでなく、中国でも人気がある。
さらに検索してみると、「羋氏飛刀」だけを集めたというコンテンスがある。
図の20手目を「羋氏飛刀」と言います。「飛刀定石」(flying dagger定石)の中から「羋氏飛刀」のみを集めてみました。
そうなると、羋氏飛刀ではない飛刀定石があると言うことになる。
調べた結果、(羋氏飛刀- 维基百科)2018年8月1日、芈c廷と童夢成の対局で、下図が打たれた。その後この20手目が流行し、「羋氏飛刀」または「小羋飛刀」と言われた。簡称では「羋刀」とも。「小羋飛刀」なら「小李飛刀」が頭に浮かぶ。
それでは20手目と言っても前の図と違うではないか。本来はこちらであろうか。その前、2017年7月に李世乭が打ったのが最初という。
先日の千寿会で、ゲスト講師の蘇耀国九段が「飛刀定石」の説明をしてくれたが、いまひとつ物足りない。ここまで書いて、わたしの疑問が明確になってきた。
「羋氏飛刀」と「飛刀定石」の違いはなにか。
蘇耀国先生にこういう形で問えば、説明も違っていたか。もっとも蘇耀国先生の説明がないとこの質問は出てこない。
興味ないかもしれないが、「多情剣客無情剣」の著者古龍について。
台湾の小説家。生年不明、戸籍では1941年、没年は1985年。ヤクザの出入りで大けがをし、輸血による肝炎で5年ほど苦しみ亡くなる。
作品は160ほどだが、100以上は名前だけ。著作一覧を見るとほとんどが「誰々の代筆」となっている。
「多情剣客無情剣」は古龍自作である。
翻訳者の岡崎由美先生は、「古龍の小説はまるで映画の台本のようだ。映画を見ると小説のシーンがそっくりそのまま出てくる。その点、金庸小説は映画にしにくい」と。
誰が言ったか、「古龍小説の女性はキャバクラ嬢、金庸小説の女性は美少女」
当ブログ 参考 多情剣客無情剣