2007年07月18日

周公旦

   酒見賢一   文春文庫   03.4 
 この周公旦は孔子が聖人の代表と考えた人物だが、実際にどんなことをしたのかあまり判っていない。架空の人物の可能性もある。
 周王朝の二代目(形式では三代目)成王の摂政として周王朝の礎を築いたといわれている。
 公式的な記録を尊重し、あまり逸脱しないにもかかわらず、ファンタシィに近い小説である。
 目立つのは太公望呂尚の扱いである。70歳を越えた老人でありながら、まるで青年のように野心を持った人物としている。
 宮城谷昌光の「太公望」は、太公望を青年としながら精神は老成しているのと対をなす。
 太公望は、俗説では、糟糠の妻に向かって「覆水盆に返らず」と言った冷酷非情の軍師であり、あまりの非情に主の武王(成王の父、事実上初代)も鼻白んだという。
 周公旦は魯を領地として与えられるが、子を派遣して魯公とし、自分は生涯魯に行く機会がなかった。しかも讒言によって亡命するときも、南の楚の地を選び、そこでシャーマン戦を行う。
posted by たくせん(謫仙) at 07:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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