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外堀である。外堀は東側だけが残り、南側と西側は埋められている。
水は浅いが澄んでいる。昔からこんなに浅かったか。鯉が背びれを出して泳いでも水が濁る。
二の丸裏御門橋。この橋は通ることができる。二の丸の北端である。
松本は扇状地。松本城も全体的に土地が傾いている。そのため、堀も何カ所か区切り、水門で水を調節している。黒門前でも区切られていた。
巨木が多い。松本神社の前。ここは城の北側、わたしの背中は堀。
埋橋。この橋は通れなかった。老朽化している。
南側から。こうして二の丸から見ると内堀は庭の池のようだ。それゆえ、外堀が必要だったのかもしれない。
入り口にあったそば屋で手打ち蕎麦を食べて、今度は総堀の跡をたどる。
総堀はほとんど埋められ、地図東側上部ににわずかに残っているだけだ。かなり歩いたような気がするが、地図で見るとたいした距離ではない。
黄菖蒲が咲いているように、かなり浅い。底がはっきり見える。
道は北に向かってわずかな上り坂である。扇状地の特徴だ。
総堀の北の端を曲がると堀は終わり、凹んだ埋め立て地になる。そこには自噴井戸がある。ここもブラタモリで紹介されたところだ。
松本の周りは高い山。その昔、山を目指した男の子は松本高校に集まった。そんな地形が、各地で水を湧き出させる。
ブラタモリの松本編を見た人は、町中のあちこちの自噴井戸に驚いたかもしれない。
わたしも歩いていて、7カ所の自噴井戸を見た。2カ所で水の補給もした。
左の道とくらべ、これだけ凹んでいる。
西へ歩く。総堀跡は土地が低いので判りやすい。
北馬場柳の井戸
水質に対する注意書きがある。ここ以外では見たことがない。
外堀復元予定地で水質に問題あったという記事を見た。どのように埋め立てたのか気になるところ。市街地はビルが建ち並び、それも水質に影響しないのか。
ここから西側の総堀の跡らしき道を歩く。
説明がないが、ここは総堀の跡である。ここもブラタモリで説明していた。
西総堀土塁公園。
わずかに残された土塁の一部。説明がないと通り過ぎたであろう。延長約二キロ。
総堀を掘ったその土で作った。往時にはこの上に塀があった。
地図のはじめで説明した、女鳥羽川と総堀の境の土手は、狭いながら繁華街だったらしい。
今は総堀は埋められているが、それでも旧土手道は、縄手通り商店街として、人気がある。
縄手通り入り口。
自動車は入れない。
時間が遅かった。
別な日の縄手通り。ここにも自噴井戸。肝心の賑やかな街の写真がない。残念。水をくむのは順番待ちだったのに。
女鳥羽川の河原に降りる。かなり濁っている。上流には人家や農地があるのだ。
この川は総堀の南側を横に流れている。かなり整形したと思われる。ブラタモリでは、本来、城の西側を流れていたのではないかという説を紹介していた。
二百メートルほど下流に、南方から流入する水を見つけた。
まるで上水だ。自噴する水を集めたのか。
濁った女鳥羽川に流れ出るが、対比が著しい。