2007年08月22日

天切り松 闇がたり

   浅田次郎   集英社   1999.9 

   盗られて困らぬ天下のお宝、
   一切合財ちょうだいしようじゃねえか!

 
 まだ十二階が浅草にあったころの、粋でいなせな職人芸犯罪者の物語である。
 「仕立屋銀次」の弟子「目細の安吉」に育てられた天切り松という老人が、雑居房で語る「闇がたり」
 少年のころからのなじみの警視総監の犯罪捜査に協力し、そのお礼に雑居房に入るという変わり者。

 財布の中身だけをする「中抜きの安吉」

 玄人も気がつかないほどのスリの腕前、「ゲンノマエのおこん」

 松蔵に天切りを教えた、「黄不動の栄治」

 警備兵の取り囲んでいる家しか入らず、さんざ説教を聞かす、説教強盗の「坊主の寅弥」

 百面相の「書生常次郎」

これらの人に育てられる少年松蔵の、聞くも涙語るも涙の大正ロマン。
posted by たくせん(謫仙) at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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