2008年01月05日

ヨセが強い人は碁も強いか

 ヨセに強い人は碁も強い。よく聞く言葉だし、間違いとは言いにくいのだが、よく考えると少しずれを感じる。
 プロはともかくアマの場合、強いといってもたかが知れている。
 初段のころでは、ヨセだけ見ると三段ぐらいに思える人がいる。そうヨセに強い人だ。
 もし布石や中盤の戦いが、ヨセにふさわしく強ければ、三段になっているはず。それがなっていない。なぜかと言えば、どこか弱いところがあって、平均して初段なのだ。
「ヨセに強い人は碁も強い」ならばヨセ三段の人は三段になっていよう。そうなれば三段のヨセで、三段にしては当然で、ヨセに強いとはいえなくなる。
 布石の得意な人、戦いに強い人、ヨセが正確な人。これらの言葉は、その段級位にしては、という言葉がその前に付く。
 初段にしてはヨセに強い。5級にしては布石が上手い。
 強くなるときは、すべてが一度に強くなるわけではなく、あるときは、布石が上手くなり、あるときは戦いが強くなり、あるときは、ヨセが正確になる。先にヨセが正確になった人は、ヨセが強い人であり、そのような人は戦いや布石が強くなるのが早いのではなかろうか。

 たとえば布石が2級・戦い初段・ヨセ三段の初段子がいたとしよう。ヨセに引きずられて、戦いが強くなり、戦いが強くなると布石も上手くなりそうだ。
 逆に布石三段・戦い初段・ヨセ2級の初段子がいれば、ヨセが上手くならない限りなかなか上に行けなそうな気がする。
 このたとえ、わたしがそう思うだけだ。

 いずれにしても「あの人はヨセが強い」というのは、他の部分に弱いところがあるからで、だから「碁も強い」とはいえないのではないか。
 一般にアマは布石や戦いのわりに、ヨセが下手だという。だからヨセが棋力相応ならヨセに強いと感じるか。
 またヨセに強い人は逆転負け(?)が少ない。そんなことも強いと感じるのか。

 いつも行っていた碁会所に「ヨセに強い人」がいた。ヨセ勝負に持ち込むと負けてしまうので、いつも中盤での中押し勝ちを目指して、強引に戦いの碁にしてしまう。無理が通らなければ中押し負けだ。
 わたしが勝つときは中押し勝ち、ヨセに持ち込まれると負け。それでバランスがとれていた。
 あの人は今ではわたしより強くなっているのではないか、と思うことがある。「ヨセに強い人は碁も強い」から。
 逆の人もいた。いつもヨセで逆転勝ちできるのだ。大ヨセで2カ所も急所を打って、逆転したことを言うと、
「そんなことはどうでもいいんですよ。碁が終わったあとの話だから」
posted by たくせん(謫仙) at 13:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 囲碁雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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