2008年01月09日

発熱繊維

 発熱繊維とはなんだろう。
 発熱繊維で作られた下着があることを知った。作られてから少なくとも5年以上たつ。
 寒い屋外では役に立ちそうだが、山登りなどに着ている人はいるのだろうか。山では吸湿肌着は禁物。肌着の水分が熱を奪い、上着は汗が凍りついて体を冷やし、重くなるのだ。そのため着心地は悪くとも、汗を吸わない素材を使う。合羽なども汗(気体)は通し雨(液体)は通さない素材が使われている。
 発熱繊維はいかなる理由で発熱するのだろうか。インターネットで調べてみた。
1 吸湿発熱素材で服の中の温度を2〜3度高く保てる。この吸湿発熱素材は東洋紡とミズノの共同開発。
2 遠赤外線を使った商品もある。特殊セラミックスが織り込まれたという。マイナスイオンを発生する天然鉱石入りの素材である。温泉成分の一つラドン・トロンが含まれている。
3 遠赤外線の暖かさとマイナスイオンを発生させる備長炭に目をつけたのはオーミケンシ。備長炭を細かく砕いた粉末をレーヨンに練りこんで、「紀州備長炭繊維」を開発。
4 ヨネックスは、太陽光や人体から出る赤外線を熱に変える「ヒートカプセル」を開発。赤外線を吸収し、熱に変えて放出するカプセルが繊維に付着している。

 これらはネットからの抄録。もっと細かくいろいろ書かれている。
 ほんまかいなと驚いてしまう。

 4は噴飯物。赤外線は熱線であり、それを熱に変えるとは。熱以外のものに変えたら価値がある。例えば電気に変えるなど。熱を吸収しやすく放出しやすい繊維なのだろう。
 2と3は意味がよく判らない。そもそもマイナスイオンに発熱の効果なんてあるのか。あったとして、体感できるほど温度変化があるのか。それに放射能(ラドンなど)が出ていたとして、体を温めるほど放射能を浴びて大丈夫なのか。

 1だけは納得できる。水は蒸発するときに熱を奪う。つまり水蒸気は熱を持っている。それが繊維に吸収されて水に変わるとき放熱する。だから繊維が発熱するといえる。
 水をかけると発熱するという説明もあった。しかし、それは間違いだろう。気体でなければならない。だから液体の汗を吸っても発熱しないはず。
 木綿は湿気を吸収しやすく、水分の保有量も多い。だから発熱繊維なのだ。ふつう化学繊維は湿気を吸収しにくい、だから発熱量は少ない。ある商品は綿の7倍の吸収性を持たせたという。
 だが、初めに書いたように木綿は山には不向き。発熱したあとすぐに冷えて、結露する。肌着では結露した水分を蒸発させるため体熱を奪ってしまう。つまり寒く感じる。
 繊維が放熱しなくなるまで、つまり水分で飽和するまで、どのくらい持つのだろうか。とても一日中持つとは思えないが、どうなのだろう。
 着た瞬間だけ少し暖かいだけだという説もある。
 運動して汗をかいたら、発熱する。むしろその時は体が熱くなっているので、発熱をやめて欲しいところ。

 細い繊維を使ったりして汗の吸収性を高めるのだが、どうも説明を読んでいると、発熱より、熱を伝えにくい、つまり体熱を奪いにくい繊維のような気がする。細い繊維なら空気を包み込む。それが熱を遮断する。体は究極のヒーターなのだ。その熱をどう放出するか。放出できないと熱中症になる。だから真冬でも放出している。その量を抑えられる繊維ということになる。
 もし空気でできた下着があれば、それが究極の暖かい下着、断熱下着だ。シロクマの毛は中空でそれで断熱している。外気温零下50度でも問題ない。細い繊維にするとそれに近くなる。二重窓でも中の空気が断熱し、窓枠などから熱は逃げる。
 断熱効果が高い繊維、それを発熱繊維と称している。これが、今回の調査の結論。
 もし発熱しているのなら、下着は汗でぐっしょりとなって重くなっているはず。実際に使った人はどのように感じているのだろうか。

効果の持続時間はどこにも書いてない。30分や1時間では意味がない。だが汗の量のことを考えると、長時間とはとても思えない。
 わたしもセラミック入りの下着を持っている。着た感じは堅く、ざらざらする。発熱効果は不明。断熱効果は高そう。
posted by たくせん(謫仙) at 12:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 山房筆記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
発熱繊維は山の雑誌では広告していますが、どうなのでしょうか。
水を吸って発熱しても、せいぜい1〜2℃で、飽和するおしまいとか・・・
あまり、期待するのはどうなのかと思いますね。

昔、冬山を登った頃は、駱駝の下着を使いました。
もう、30年も本格的な冬山を登っていませんので、
今はどうなのでしょうか。
厳冬の八ケ岳で、綿のシュラフにツェルトが普通でした。
今は快適のようですね。

現在のポリエステル系のアンダーウエアがなかったので、
夏は、山も、綿でしたね。
なるべく着替えをして、夜乾かすようにして・・・

そういえば、昔は網シャツがありましたね。
最近は見ないようですが・・・

日帰りだと、私は街の中と変わりません。
山、専用の道具を使うような山をのぼらなくなったと
いうことのようです。
Posted by オコジョ at 2008年01月10日 21:27
駱駝のシャツ、あれは原料はなんでしょうか、羊毛かな。
ともかく着心地は悪くとも毛がいいといわれていましたね。ちくちくするのが肌に悪そうでした。
綿のときは、必ず着替えを持ちなさいと、いわれました。

わたしは山そのものから遠離ってしまいましたが、戦場ヶ原を歩くときでも、山用のシャツを着ていきます。

一日中歩くようなときは、やはり発熱下着に頼るのはやめたほうがよさそうですね。
快適だったという報告もあるので、的確な使い方なら役立つようです。
Posted by 謫仙 at 2008年01月11日 07:48
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