2008年01月30日

鹿鼎記 五 経典争奪

  金庸  訳 岡崎由美・小島瑞紀  徳間書店  03.12
 天地会を中心とする明の遺臣とチベットのラマ僧と神龍教が、四十二章経(しじゅうにしょうけい)の争奪戦を繰り広げる。
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 死んだ海大富は小桂子(韋小宝)が偽物であることを知っていても、知らぬふりをして皇帝の書房から四十二章経を盗むことを命じたし、偽皇太后たちも四十二章経を手に入れようと暗躍していた。オーバイでさえ二冊持っていたのを、韋小宝は失敬している。
 五台山でも前皇帝から託される。その経典には大きな意味があった。
 満州の故地に龍脈がある。それを断たれると清朝は崩壊し、満州族は壊滅するという。
 その秘密が四十二章経八冊を集めると判るのだという。皇帝は説明する。
「…四十二章経に隠した地図は莫大な宝物庫のありかだ」。摂政王(ドルゴン)はそれを八旗(満州族は八旗に分けられていた)の旗主に渡した。もし清朝が中原で受け入れられなければ、無理をせず故地に引き揚げよ。その財宝で生活できる。ただし、それを知れば、いざというとき真剣に戦わないので、龍脈説を作った。事実を知っているのは王だけでよい。
 それ故の争奪戦だった。

 韋小宝たちは南へ行く。滄州ではラマ僧の襲撃をうけ、九難は傷を負う。それから河間府では殺亀大会に出ることに。亀と桂は同じ発音で、呉三桂のこと。形だけだが、呉三桂を倒す連合組織ができる。
 韋小宝は台湾延平郡王の次男鄭克ソウ(土+爽)が阿珂の思い人であることを知り、鄭克ソウをいびる。後に鄭克ソウは裏切るが、すでに父親や兄に逆らっており、延平郡王に忠実な陳近南を目の敵にしていた。

 経の争奪戦が一区切りつくと、皇帝の妹(建寧公主)を、雲南の王である呉三桂の息子呉応熊に嫁がせることになる。その公主はとんでもないあばずれ。韋小宝は公主を送る役目を仰せつかって雲南まで行くことになる。この途中で公主とできてしまう(なにが?)。
 そのとき天地会の手下や九難たちも同行する。九難の目的は呉三桂の命。韋小宝は姉弟子の美少女阿珂を口説こうとするが、いつもはねつけられる。
 皇帝の最終目標は三藩の取り潰しだ。
 昆明の平西王府では、韋小宝と平西王呉三桂との間で、表はにこやかに交渉し、裏では殺し合うような、息の抜けない緊張状態が続く。
posted by たくせん(謫仙) at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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