2008年03月16日

謫仙楼対局 珍型

黒 謫仙   六目半コミ出し
白 小龍女

 碁はめったに現れない形がいろいろある。
 碁会所に通っていたころ半目勝負は珍しかった。一年に一局あるかないか。あるとき二局続いたことがある。わたしにとっては珍事であった。ところがネット碁を打つようになると、半目(持碁も含めて)勝負はけっこうある。珍しくも何ともない。
 図は欠け目生き。初めて現れた形なので紹介させて頂く。
go13-1.jpg
 中央の黒は目はないが生きている。

 欠け目で生きていることに気がつくのが遅く、目を作ろうとして、後手を引いてしまった。盤面で持碁。これで勝っていたら自慢なんだが。一応形は知っていたが、実戦で現れたのは初めて。

 次の図は、ネット碁で現れた形。わたしの白番で相手は台湾の人。
go13-2.jpg
 左上がスミの曲がり四目。このままで黒は死。
 スミの曲がり四目は珍しい形ではない。だが、わたしの実戦で現れたのはこれが三局目か。難しいのは、これで黒が死であることを相手に納得させることかな。知らない人がいるのだ。名も誤解されやすい。曲がり五目を四目とはこれ如何。本当に曲がり四目になったら劫である。
   go13-3.jpg
 仮にこうして曲がり四目になったら、「1−二」に白が打って劫になる。もちろん黒が打つ機会があれば生きる。
 このままセキとしても勝っているので、どうでもよいのだが、なんと負けてしまった。
 いつも秒読み三十秒で打っているのに、これは相手の設定で二十秒だったのだ。時間切れ負け。

 棋聖戦の第五局で山下棋聖がパスした。立会人を呼んで終局。これも珍型だろう。
 ルールによれば、両方がバスすれば停止(ここで終局ではない)。その後死活の確認で意見が分かれれば、再開を主張した相手の手番で再開する。
 半目勝負だったらそうなったかと思ったが、どうもそうはならないらしい。わたしの能力ではこの問題はパス。

 珍型といえば、小龍女が子どものころお墓に住んでいたというのも珍型。
 先日、武侠迷(武侠ファン)の集まりがあった。わたしは関東幇会爛柯派、得意技は「謫仙游頂」なんてことになりそう(^。^)。
 冗談はともかく、そこで出た質問。
問「謫仙楼対局って、本当にあったンですか。本当に小龍女とか聖姑とか呼んでるンですか」
謫「ウワー、それはあの〜。わたしがつけたハンドルネームでその〜」
問「続きは、小龍女は孤児で、尼さんが引き取った。尼さんはひとり暮らしの老婆に世話をさせたが、住む場所がなく、昔お墓だったという洞窟に住んだ。と、こうなるのでは」
謫「尼さんの住む庵が小さいので、庫裡として使っていた洞窟を利用したとか、もう少し色を付けて…」
posted by たくせん(謫仙) at 09:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 謫仙楼対局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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