2008年04月07日

凶笑面

   凶笑面  蓮丈那智フィールドファイルT
   北森 鴻    新潮社   2000.5
 
 「狐闇」の姉妹書とでも言うべきか。あの中に出てくる民俗学者蓮丈那智が主人公の、民俗学を主題としたミステリー中編集である。

 民俗学が決して素朴なだけではなく、些細な伝説にも恐ろしい裏事情が秘められれている。その裏事情を暴き出す命がけの調査。

 例をあげる。
 ある神事が行われた密室となる小屋、それを改築しようとした女が死ぬ。死亡原因はその小屋での一酸化炭素中毒とされるが、それによって過去の神事での出来事が思われる。
 改築すれば、過去の神事によって消えた女の行方が暴かれてしまう。それを防ぐため、が殺人の動機であった。

 このような、思わずゾクッとするような話が5編。
posted by たくせん(謫仙) at 07:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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