朝9時に集合というので、8時50分くらいに着くように出かけた。
ところが、9時15分過ぎにようやく開会式。それがなんと来賓の挨拶などで、一時間もかかってしまう。これは拷問だ。一日の会で開会式に一時間とは。20分を過ぎるころからイライラしてくる。40分を過ぎるころには、心の中では切れていて、本を出して読み始めた。こんな状況では絶対に勝てないものだ。
10時半になってようやく碁が始まる。これが30分の切れ負け制。相手が時間切れを狙う悪質なことも考えて、5分程度は余しておきたい。長手数になることも考えると、実質20分程度で打たねばならない。主催者は15秒に一手くらいというが、25分で150手打つとすれば、一手平均8秒ではないか。
わたしにとって、三局で合計二時間なら普通のペースだ。だから一局ひとり30分は決して短くはないはず。にもかかわらず、考える時間が全くないような感じだった。
今回の大会では、取った石は取り上げてから時計を押すというルールがある。ルールにしてあるということは、何らかの事情がある。相手が大石を自ら死んで、こちらがそれを取り上げているうちに、時間切れになる可能性も考えねばならない。例えば50目もの石を取り上げるのは何秒かかるだろうか。
通常、こんなことはありえない。だが、わたしはルールを読んだ瞬間にその対策を考えてしまうのだ。仕事で覚えた悲しい性である。
ネット碁では20分で打つことが多い。その後30秒の秒読みがある。それでも秒読みに至らずに終わることが多いのだ。実質15分とか。だから秒読みがあるなら10分でもかまわない。今回の30分切れ負けは、それより短い感じだ。
時計なしの場合、相手がやたらに長考して、その試合時間のほとんどを使ってしまうことが多い。大会では時計は欲しい。20分で秒読みか、45分切れ負け、NHK方式でもよい。
結局は、紳士のゲームであり、お互いがマナーを守ること、というしかない。もし時間切れを狙って手のないところに打たれたら、係員を呼んで審判を仰ぐか。
マナー違反にきちんと対処できるか。それがその大会のレベルを決める。
戦いの場では重要なポイントですね!
野球でも時折、明らかにミスジャッジだと思うときがありますが覆りませんものね〜一つのストライクをボールと判断されてしまう不条理に泣くなんてしばしばあるようですから。。審判のレベルは重要ですね〜。
数々の対局を経験するとマナーの良い人とか、反則まがいの人とかレベルの違いはもちろんでしょうがやはり性格というものも出るのでしょうかね?
ストライクとボールの判定以外にも、ボーク・ハーフスイング・走塁妨害・守備妨害・タッチプレーなど。その場その場で的確な判定ができるか。
碁の場合は、実は審判は必要ないンです。万が一に備えているだけで用が足ります。無言の圧力ですね。
今回は石田九段がいましたが、出番はなかったことでしょう。
野球にたとえれば、元三冠王の現役選手といった人ですので、いるだけでトラブルなし。
この大会、来年は行く気がありませんが、もし行ったらもう少し落ち着いて打てることでしょう。
今トラブルの続発しているのはネット碁ですね。匿名だけに、マナー違反がけっこうあるようです。しかもネットで覚えた人はマナーを知らないこともある。
終局後、投了(?)する人とか。
投了せずに時間切れにするとか。
初手を右上以外に打つとか。実はこれは許されている。挨拶と同じ完全なマナーの範疇。
わたしは何度も管理者を呼び出しています。そんなことがあるので今回の大会も万一のことを考えてしまったのですね。