2013年01月14日

初雪

今冬の初雪。
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謫仙楼外雪景色。
かなり積もっている。
明日は仕事に出られるだろうか。
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2013年01月10日

京劇 貴妃酔酒

京劇 貴妃酔酒
1月10日記
1月14日追記

京劇を見に行くことになった。新潮劇院による京劇祭。
1月12日(土)
なかのzero・小ホール
新潮劇院
     kyuogeki2013.1.jpg たて600ピクセル
 わたしの目当ては廬思さんによる楊貴妃、「貴妃酔酒」である。
 三代にわたる京劇役者で、三歳の時から舞台に立っているので、あがることがないと言う。
 京劇学校入学のとき、楊貴妃の役を当てられた。出番が多かった。これが一生ついて回る。他の役もそうで、メイクアップの役を当てられると、ずっとメイクアップの役だとか。
 社会ではほとんど演じられない役もある。そんな人は生活できなくなってしまいそう。
 詳しくは 盧思の中国、気ままにおしゃべり をどうぞ。

   …………………………
   1月14日追記
ストーリーは、
 楊貴妃は前日に玄宗皇帝と酒席の約束をしたので、用意して待っていたら、皇帝は来ないことになった。それでやけ酒を飲む。というそれだけの話。
 それだけで40分持たせるには俳優の力量が問われる。
 飲むほどに姿勢は崩れ、足元はふらつき、度の過ぎるふざけを演じる。
 びっくりしたのは、杯をくわえたまま、のけぞるシーン。向こう(舞台の奥)を向いてのけぞると、顔が逆さに見える。手を伸ばせばブリッジになるほど。そうして戻る。これを三度も。
 京劇は厳しい肉体の鍛錬が要求されることを実感した。
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2013年01月04日

紹興酒 古越龍山

 新年の酒は、紹興酒 古越龍山 二十年もの。

P1015864-2.JPG
 2年半前に十年物を飲んだので、今回は二十年ものに挑戦、財布の話だ(^。^)。
 2年半前、わたしが杭州の空港で古越龍山の十年ものを買ったとき、岡崎由美先生が二十年ものを買って「前に飲んだとき、実にまろやかなおいしい味だった」と言っていた。それで一度は二十年ものを経験しておきたいという意味で、昨年の武当山旅行のおりに買ってきた。たしかに美味しい。しかし、おそらく最初にして最後だろう。今は瓶を眺めるだけだ(^。^)。
 普通のレストランでは4年または5年ものが出される。

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 こちらは2年半前の十年もの。これも美味しかった。

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 これは金庸茶館でもらった茶碗。愛用していたのだが、割ってしまった。残念無念。置物として置いてある(^_^)。今では眺めるのみ。書かれている文字は次のようである。

千年大業一壺茶
万丈紅塵三杯酒
笑書神侠倚碧鴛
飛雪連天射白鹿
 金庸茶館

2行目の紅塵の意味は、俗人の住む世の中、また俗世の煩わしさ、つまり俗塵らしい。
3行目と4行目は、金庸小説の頭の文字をとったもの。
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2013年01月01日

謹賀新年

祝 新年快楽
新年のお慶びを申し上げます。

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そびえたつ巌(いわお)に生きる松細く初日の中に凛として立つ  謫仙

2013年元旦

写真は黄山です。
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2012年12月29日

濱野彰親展

2013年1月8日(火)〜3月31日(日)
弥生美術館
濱野彰親展 モノクロームの眼差し−人間の本性を暴く−
料金  一般900円  大高生800円  中小生400円
   (隣の竹久夢二美術館も入場できます)
休館日 毎週月曜日(1/14,2/11開館、1/15,2/12休館)

昭和21年(1946)にデビューした濱野彰親(1926年〜)は、新進気鋭の挿絵画家として、戦後の挿絵黄金時代を駆け抜けました。
   中略
本展では、挿絵原画を中心にデッサンやアクリル画、関連資料など、約400点を展覧。デビューから67年、挿絵画家の重鎮であり、挿絵画家の第一人者として今でも活躍する濱野彰親の全貌を紹介する初めての本格的展覧会です。

  hamano2013.jpg   たて800ピクセル

   …………………………

 千寿会でもおなじみの濱野彰親さんが展覧会を開く。
 棋力はわたしとは互先であるが、時々異彩を放つ手を打って、千寿師をはじめ講師たちに激賞される。そんな時はわたしは手合い違いの負け方をしてしまう。
 濱野画伯は昭和元年生まれの87歳。中野杯創設者の中野孝次さん、直木賞受賞者の近藤啓太郎さんらと烏鷺を戦わせ、文壇名人戦に2度タイトルを獲られた。今もお元気で千寿会で打たれている。
 二次会でも驚くような話をすることがある。前にも書いたことがあるが、再掲する。

 小説を書く人は判らないときは、その描写を避けたりして、逃げることができる。だが、絵は逃げられない。そのため膨大な資料を集めた。
 たとえば、帯一つでも家康の時代と家光の時代は違う。女の帯の締め方も、江戸時代は胴に巻いたが、戦国では男と同じく腰に巻いた。島田(ゲイシャワルツで揺れた髷)でさえ時代によって変わっているので、時代小説は確認しなければならない。
 松本清張の小説で旅行の話があって、そこへ旅行して絵を描いたところ、松本清張が大変喜んでくれたとか。作家によっては、その苦労が全然判らない人もいるとか。出版社でも判らない場合が多く、しかし読者の目は鋭いので手が抜けないとか。作家にはいい加減なものがいて、描くのに困ったとか。
 江戸時代は月代(さかやき)を剃っていたが、これは本来兜を被るためで、実際に兜を被った戦国時代は大きく剃って坊主に近かったが、江戸時代は形だけになり、細くなった。
 女にしてもチラリと見えるから色っぽいのであって、大胆に見せてしまっては色気がない。それは下着の着用による。昔は下着を穿いていなかったので、大胆なポーズはできない、隠すことに注意した。そこが色っぽいのだという。洋装でも中国服(満清服=チーパオ)でも同じ。(そういえば、ミスユニバースなどのドレス姿では下は穿いていないという)
 ガングロに至っては色気もなにもない。

 わたし(謫仙)はガングロは色気を拒否した姿ではないかと思う。今まで男の観賞物とされていて「士は己を知るもののために死に、女は己を愛するもののためにかたちづくる」といわれたが、それを拒否したのがガングロであると。
 思わぬ話をいろいろと聞くことができた。
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2012年12月23日

三ノ輪−浅草−北千住

カメラ散歩   三ノ輪−浅草−北千住
 三ノ輪の浄閑寺を見たあと、南千住方向に歩き、そこから浅草に向かう。

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 東京スカイツリーが見えることが多いので、方向に迷うことはない。それより南千住からは道なりに行けば浅草に着く。

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 先日と同じ吾妻橋から。晴れていたので引き立つ。
 吾妻橋をわたり、地下鉄本所吾妻橋の近くで昼食。

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2012年12月13日

浄閑寺

カメラ散歩 浄閑寺

 浄土宗 榮法山浄閑寺 本尊は阿弥陀如来。
 開基は明暦元年(1655年)なので江戸時代になってからである。
 安政2年(1855)の大地震の際に、近くの新吉原の遊女が投げ込むように葬られたことから、「投込寺」として知られたところ。
 最寄り駅は、東京メトロ日比谷線の三ノ輪(みのわ)駅で、歩いて五分もかからない。
 写真が多いが、分けずに1回で載せる。

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 浄閑寺のすく近くからスカイツリーが見えた。下町らしい雰囲気。

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 浄閑寺の門は質素な作り。
  
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2012年12月06日

堀切から浅草

カメラ散歩 堀切から浅草
 「小菅から堀切」の続きです。

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 都営住宅と隅田川に挟まれた東白鬚公園をとおり、隅田川神社に行く。この神社は明治5年に隅田川神社と改称された。古くは水神宮であったという。周辺は東白鬚公園である。
 わたしには面白いところには思えないが、隅田川の鎮守なので一応参拝。頼朝伝説があるが、どこまで本当か。
 1975年に現在地に移ってきた。以前はもっと南にあった。
 参道の一の鳥居は、墨堤通りあり、都営住宅のビルの中を通り(間ではない)東白鬚公園を通って二の鳥居になる。

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2012年12月04日

小菅から堀切

カメラ散歩 小菅から堀切
 小菅駅は荒川のそばにある。駅のホームからみると目の前に小菅拘置所(正しくは「東京拘置所」で小菅は通称)がある。
 1948年に小菅拘置所ができたが、1971年に廃止して、巣鴨にあった東京拘置所をここに移した。今の姿は2006年に完成。
 
 駅を降りて右へ行けば荒川土手。左は少し歩くと小さな堀割がある。古隅田川の名残という。今では隅田川と古隅田川の間に大河荒川がある。江戸時代の河川工事によって、流れが大きく変わった。古隅田川に沿って歩く。

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 振り返って突き当たりの左が小菅の駅。
 水路が古隅田川で、柵の中が東京拘置所。
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2012年11月29日

九品仏3

 仏足石、仏像のなかったころは、仏足石が崇拝の対象だった。

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 この仏足石は天保年間に作られた。中央には千福輪相(法輪)があるはずだが、摩耗して見えない。
 仏像の足の裏はあまり見ることはないが、仏陀には千福輪は必ずある。

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 仁王門を奥から見る。
 小さく見えるのは東門。
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2012年11月26日

九品仏2 鷺草

 九品仏は鷺草(サギソウ)でも知られている。

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  天碧き日は鷺草の天に翔つ  富士洞

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 池には鷺草(サギソウ)が咲いていた。
 根元は分厚く苔に覆われている。昔は鷺草園があったが、駐車場になり、ここにわずかに残っているだけになった。 
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2012年11月23日

九品仏 1

九品仏(くほんぶつ)

 8月4日、等々力で京劇 関羽千里行−古城会− を見た(聞いた)が、その前にその近くの九品仏に参拝してきた。
 二十代のはじめころ、一年ほど等々力に住んでいたので、九品仏の駅名は知っていたが、寺には一度も参拝したことはなかった。
 写真が多いので三回に分けます。

chizukuhonbutu2.jpg
1参道百四十メートルくらい。
2総門    3閻魔堂    4東門    5開山堂
6仁王門   7鐘楼     8本堂    9鷺草
10公孫樹   11榧
12阿育王塔   13珂碩上人塔
14中品堂   15上品堂   16下品堂
17仏足石   18三十三観音

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 九品仏駅を降りると、すぐ近くに参道がある。
   
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 「禁銃猟 警視庁」と書かれた石柱がある。参道の両側は住宅地になっているが、明治時代は森林地帯であったのだろうか。

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2012年10月02日

天地明察(映画)

天地明察(映画)
 
   参考 書庫−天地明察

 渋川春海(安井算哲)と後に妻になる“えん”のラブストーリーが太い縦糸となって、安井算哲が暦の改正事業に打ち込み、新しい暦をつくる。小説の映画化である。
 圧巻は大きな観測機器を大勢の従者に運ばせながらの、算哲たち三人の学者の天文観測の旅である。雨に苦しみ、強風にあおられ、雪の中を歩き、えんとの1年後の約束の日までに江戸に帰ることができず、三人のうちの一人、高齢の建部伝内は旅の途中で亡くなった。
 そして、日蝕が有るかどうかを公卿と争うクライマックス。
 えんはひたすら待つことになる。約束の日に算哲が帰らず、嫁がねばならなくなったが、離縁され実家に戻っていた。そしてさらに三年待つ。出番は少ないのに、存在感は際立つ。

 小説で問題とした碁に関する諸々はほとんど削除され、上覧碁の話に凝縮されていた。
 有名な天元打ちの碁は新たに創作された棋譜である。それは問題ない。その碁を将軍の前で打つときのことだが、なんと道悦が予定していた別の棋譜を読み上げたのに、それを無視して算哲と道策は天元の碁を打つ。
 その算哲の頭は総髪。小説では前髪があると書かれていて、それでも問題なのに、総髪とは。
 まず棋譜の読み上げなどするはずがない。そして、算哲と道策以外の碁が打たれていない。座る場所も師の道悦が上席になるはず。
 最後に、歴史的事実とは異なる部分もある旨の説明がある。原作が小説なので当然そうであるが、わざわざ説明するのは、承知した上で変えたということか。わたしには、染めてない布まで「色落ちする」と書く過剰説明に思えた。
 なお、算哲と道策の役者に棋譜を憶えさせた。これは難しいので、碁のルールの勉強もしたと聞いた。打ち方が様になっていて、碁らしく見えた。そこまで役者にやらせながら舞台設定が不自然。
 数学の問題は、小説とは異なり新たに作られていた。招差術の問題は図だけで問題を示していない。そのため自然に見えた。
 関孝和の苦しみは説明不足と言えるかな。

 楽しい感動の映画であった。
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2012年07月10日

関羽千里行−古城会−

久しぶりに京劇を見に行くことになった。三回目になる。
8月14日(土)
玉川区民ホール
新潮劇院
三国志のうち 関羽千里行 −古城会−
 京劇−「政治の国」の俳優群像− を書いた加藤徹の京劇レクチャーもある。
 この劇団では二回目の観劇だ。前回は 孫悟空VS孫悟空 を見た。その間に「楊妃酔酒」があったのだが、千寿会と重なってしまったので見ることができなかった。楊妃酔酒は見たかなったな。

 kyuogekikojoukai.jpg
 京劇役者が語る京劇入門にも書いてあったが関羽は赤い顔。
 張飛は「黒十字門蝴蝶臉」又は「豹頭環眼」(豹のような頭で目をむいた勇ましい顔)、今回は黒十字門蝴蝶臉かな。
 劉備は隈取りなし。顔だけでは誰と言えない。
 三人とも長い鬚(あごひげ)の持ち主。

 ごぞんじのように関羽は劉備の武将であって皇帝ではないが、中国世界では関帝として祀られている。横浜の中華街にも関帝廟がある。人気者だが神様扱いなので、気やすく関羽とは言いにくいらしい。
 劇としては古典に近いが京劇そのものが新しく、現在でも新作改作されているので、いつも同じではないという。
 そのときの主演俳優の技能がもろに出てくるようだ。わたしには今回の俳優たちのレベルがどの程度なのか判らない。
 歌舞伎をテレビで見ても、見に行こうという気にはならないが、京劇はたまには行ってみようという気になる。今回が最後かなと思いながら。
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2012年06月07日

日本酒離れ

乞食注ぎと日本酒離れ

 もやしもんで日本酒離れに言及した。
 日本酒離れについては、 リキュールは酒ではない  夏子の酒  書庫うまい日本酒はどこにある? でも書いた。

 もうひとつ、「乞食注ぎ」「乞食飲み」の問題がある。これはわたし(謫仙)の造語。 雲外の峰謫仙楼対局 形だけでは に書いた。これはフィクションなので、必要なところを引用する。

謫仙「そうだろうな、オレも合成酒は不味くて飲めなかったし」
靖 「アル添酒(アルコール添加酒)は、うまい酒もありますけど、形だけ酒で実は…というのもありますから」
謫仙「飲み方では形もなっていないということがあるなあ。居酒屋で飲むでしょ。小さいグラスにいっぱいに入れ、こぼして受け皿までいっぱいにする。コップを持つと雫がぼたぼた。みっともない。もっと大きなグラスに入れれば済むこと。たとえばコーヒー、受け皿にまでコーヒーを入れる喫茶店はないでしょ。ワインにしてもカクテルにしても受け皿なし。料亭でもそんな出し方はしなかった。酒はその国の文化なんだから。形だけでも品良くして欲しい」
靖 「受け皿は万一こぼれたとき、まわりを汚さないため。それでは逆効果ですね。それが嫌で、ますます日本酒離れ。何かの誤解から始まったのかな」
聖姑「日本酒は色が付いていないので、テーブルや服を汚しても、気が付きにくいことも原因でしょうか。着物を着ていたらもう手が出ませんね」
謫仙「日本酒の伝統なんて言う人がいるがそれはない。最近は片口を使う店が出て来ました。それなら伝統と言えますね。あれは雫がぼたぼた落ちなくていい。落語でも江戸庶民は片口が普通でしょ。燗ならちろり」


 このような、受け皿までいっぱいにするのを乞食注ぎ、カップを持ち上げられず、口でお迎えにいくのを乞食飲みと命名した。
 食器を持たない文化の国でも、カップは持って飲む。
 解決策は? もっと大きなカップに入れれば良いこと。乞食注ぎの店でもお茶などはそうしている。
 小さな瓶でそのまま出す店も多くなった。自分で封を切る。
 ちょっと視点が違うが、猪口でもいっぱいに注がれるのは好ましくない。こぼさないように九分目くらいにすべきだ。もっともぼたぼたと自分の服を汚しながら飲むのが好きな人は、そうしてもいっこうに差し支えない。他人に強要しなければ問題ない。

追記
 この飲み方は一般では「犬飲み」と称するらしい。犬食い犬飲み、みっともないの代表ですね。
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2012年06月04日

もやしもん 続き

書庫−もやしもん の続きである。

もやしもん3
 1と2は前に紹介した。 もやしもん
 今回は本の紹介ではなく、中身の気になったこと。
 3の前半は各種の酒と発酵食品について。
 納豆のような発酵食品があちこちにある。一番臭いのはシュールストロミング、スエーデンのニシンの缶詰。テレビで見たことがある。
 一番ではないが、欧州のうじ入りチーズも。
 酒の消費について(この本は2006年発行)。ビールがダントツ。雑酒がそれに次ぐ。焼酎が酒(日本酒)を追い抜き、酒(日本酒)はさらに減って、リキュールに追い抜かれようとしている。
 この中に日本酒風味のリキュールが、日本酒として売られているという。合成酒(味付けアルコール)などだ。初めにこれを日本酒と思って飲んだ人は、日本酒とは不味いものだと思ってしまう。それで日本酒離れを起こす。
 日本酒離れの話は、もやしもんから離れるため稿をあらためる。

 後半は沖縄の泡盛と熟成について。
 熟成とは、長く保存していることによって、口当たりが良くなる現象。
 海中だと陸上の五倍の早さで熟成していく。微弱超音波を当てると百倍の速さで熟成していく。そんなことがあるんですねえ。

6ではフランスワインの蘊蓄。フランスでは格付けの基準が産地によって違う。ぶどう園によるか。葡萄の品種によるか。ブランドによるか。土地によるか。統一基準はない。
 葡萄は甘くて美味しいのに、それを酸っぱいワインにすることに抵抗を感じる葡萄園主がいる。(^_^)。

7では、醤油や味噌やみりんや酢などの話。これらも酒と同じような発酵食品だ。

8では、ビールの蘊蓄。単純な酒だと思っていたビールも案外奥が深い。恐れ入りました。
 煮た麦芽が糖化した発酵前の麦芽汁は甘い。それを発酵させホップを加えて苦いビールに変える。
 地ビールの意味は、本来その土地でできた、という意味。それが少量生産という意味になっている現実。

9では、食糧自給率の話。日本農業の危機だという説と、自給率が低くてどこが問題という説。家畜のエサまで輸入に頼っているが故に低い自給率。この本には書いてないが、日本の農業は石油に頼っているので、それも入れたらもっと低くなろう。農薬の話もある。
 それと食品廃棄。コンビニの弁当などの廃棄が問題になることが多いが、家庭の廃棄食糧はもっと多い。統計の元が判らないが、輸入三千万トンで廃棄が一千万トンとか。

10では、アメリカ情報。これはアメリカの食べ物の話で、菌類の話ではない。冷凍食品に頼り、家庭ではほとんど調理しない話は衝撃的。わたしがいかに情報不足かを認識させられた。
 それと知識不足なのかな。「太らない」というウリで砂糖の入っていない飲料を売り出すと、山のようなハンバーガーを食べて、太ったと抗議するひとたち。
 ルポ貧困大国アメリカ を思い出す。

 日本酒離れについては、話がずれるので次回。
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2012年05月22日

金環日蝕(金環日食)

金環日食
 三十年以上前の 怪奇日蝕 で2012年の金環日蝕のことを書いてあったが、予言通り金環日蝕があった。二十世紀ならば、そのくらいの計算は正確にできていたので当然だが、計算のできないわたしには不思議。
 さて、写真は撮ったがどうもきれいにはいかない。わたしのカメラはシャッタースピードや絞りは自由にできるが、フォーカスが自由にならず、どうしてもオートフォーカスが働いてしまう。
 フォーカスが不正確なのか、絞りが足りずハレーションを起こすのか、半ば薄い雲がかかっていたせいか、原因は不明だが、載せることにする。

P5214859.JPG
 クロワッサンのような太陽。
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2012年05月15日

稽古総見 国技館

 前に 横綱審議委員会 稽古総見 で稽古総見を紹介したことがある。今回は同じような話であるが、前の記事との写真の重複を避けている。

 例年、夏場所前は一般公開している。4月29日に見に行った。
 前回はわたしが呼びかけたが、今回はある人が呼びかけた。「9時半国技館前に集合、遅れた人がいても9時40分以上は待たず入場する」
 わたしはまわりの写真を撮るために早めに9時15分頃に行った。呼びかけ人がいたが、わたしが写真を撮っている間に9時20分ごろ入場してしまう。9時半に出てくるかと思ったが出てこない。わたしはひとりで9時半から9時40分まで待っていたが誰も来ない。結局、ひとりで入場した。
   …………………………

 JRの両国駅で降りる。
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 改札を出る前に長谷川と三重ノ海の優勝額がある。長谷川は関脇で優勝。懐かしい名だ。

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 駅の外側には、江戸の雰囲気の料理屋や土産物屋。
 駅前の広い通りが回向院通り。北へ国技館入り口に向かう。振り返ると総武線の向こうには「ちゃんこ霧島」の看板が見える。この通りを南へ百メートルも行くと回向院にぶつかる。
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2012年05月14日

横綱審議委員会 稽古総見 

2010.12.26 記
投稿日付を変えた。
   …………………………

 先日予告したように、横綱審議委員会委員長の鶴田さんに誘われて、23日に「稽古総見」を見てきた。総勢5名。
 稽古総見は、本場所前に力士の仕上がり状態を、横綱審議委員会委員に見せるために行うもの。毎場所前に開かれている。
 初場所前は相撲教習所で開かれていたが、今回は本場所と同じ土俵で行い、ファンに無料公開した。
 
PC234009.JPG 
 8時半に両国駅前に集合。国技館前らしく、相撲の像がある。

PC234011.JPG 
 初場所の看板が駅前から大きく見える。
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2012年03月27日

パソコン VALUESTAR G W

   2011.7.1 記
   2011.7.9 追記
   2011.8.27追記
   2011.10.22追記
   2012.3.27追記
   …………………………

2011.7.1記
 新しいパソコンを買った。
 いま住んでいるアパートにテレビアンテナを入れてくれたので、テレビを買うことにした。いっそのことテレビ付きパソコンにした。
 NECの「VALUESTAR G W」。
 注文したのは6月9日、入るまで2〜3週間の予定だったが、予定日を聞くまでもなく一週間で届いた。
 今までのパソコンはXP機で2004年購入。7年使ったことになる。去年内蔵HDを追加しバックアップした。このままあと5年は使うつもりでいた。いまでも問題ないが、交代のタイミングであろう。
 液晶の場合ドット抜けの問題がある。訊いたところ、工場で検査し、間違いありませんという話だった。もしあったら返品になる。
 それでも説明書には、「ドット抜け返品には応じません」と書いてある。
 七年前には、某店ではドット抜けは返品には応じないとあり、そのため、提示価格より数千円余計に払い交換の保険に入ることになったのだ(保険に入ったのでドット抜けのない物を回してくれたのかな)。
 ソフトはオフィスを断り、ATOKを入れる。旧パソコンの一太郎をバージョンアップした。これも7年ぶりのバージョンアップ。アドビ製品はそのまま。もう仕事で使うことはないだろう。趣味で使うには全く問題ない。写真のレタッチソフトはついている。

6月16日
 入荷した。23型、店頭で見たときはさほどとは思わなかったが、部屋に入れてみるとかなり大きい。
 説明書はいつもの如く分冊されていて、あっちを読んだりこっちを読んだり。ある程度は仕方ない。
 一冊の中にタイプの違うパソコンを一図で示し、Aは…、Bは…、Cは…。とするので要らない部分もかなりある。これは仕方ない…かな。これをやる限り初心者の問い合わせが続くだろう。
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