2004年 山形の旅 8.26〜8.31
山形駅でバスの時刻表を確かめると、山上まで行くバスは、9時20分発と、13時発の2便しかない。
バス 山形 ― 蔵王温泉 ― 刈田峠 ― 蔵王山頂
9時20分発11時到着のバスで上まで行った。山登りには遅すぎる。
コースにもよるが、もっと早い時刻(始発7:00)の蔵王温泉行きのバスに乗り、ケーブルで上ったほうがよかった。
今回の行程は決めていたわけではない。
蔵王山頂―熊野岳―蔵王ロープウェイ山頂駅―高原散策路―ドッコ沼―ブナ平(不動ノ滝)―宝沢(ほうざわ)
歩行時間11:00〜19:00 (正味6時間)
蔵王山頂バス停からお釜の縁までは目と鼻の先。しかし、ごらんのように曇って見られず。
霧の中を歩き出す。この柱がコースを示す。
この上が熊野岳、あたりには高い木は見当たらない。ほとんど草原となっている。なお蔵王という山はなく一帯の山塊をいう。熊野岳が中心といえる。
晴れてきて山上からの眺めはよかった。ここで食事にした。目の前に広がる山は、左地蔵山、右三宝荒神山。
鞍部におりて熊野岳を振り返る。
真っすぐ行くと地蔵山、右は巻道。
地蔵山の巻道を通ると、下り道でケーブルの駅まで木道が続いていた。
ケーブル駅前
ここに地蔵を祀ってから、近くの山を地蔵山というようになった。
いま来た道を振り返る。
間もなく晴れた、地蔵山がくっきり。
(三宝荒神山より)
遠くの山は熊野岳
ケーブルの駅の前から下り始める。
あたりにはアキノキリンソウが多い。
うつぼ沼
高原散策をたどると小さな沼があった。中央の円形は直径2メートル弱と思える。
ウメバチソウ
湿原の日当たりのよい場所を好む。うつぼ沼の近くである。
まもなくドッコ沼。そこから宝沢(ほうざわ)へ向かうことにした。この山道には入るともう逃げ道はない。
不動ノ滝で、予備の食料インスタント焼きそばを食べる。滝を過ぎてから車道に出るまでが迷いやすく危険。このあたりで右足の甲が痛くなった。
何とか明るいうちに車道にたどり着く。すでに日が沈み、そこから宝沢までの車道歩きは暗闇の中である。道はかすかに白く道であることが判る。表示などがあるたびにライトで照らして確認。
途中、遠くにテントが見えた。ライトの光が動いている。
宝沢は民家ばかりでコンビニなどなかった。仕方なく民家を訪ねて、老婆にタクシーを呼んでいただく。
待っている間に暖かい牛乳と肉じゃがをごちそうになった。感謝感激。(^。^)。
山形のホテルに帰って右足を見ると真っ赤にはれている。翌日にはおさまったが、少し内出血している。もう何度も履いた軽登山靴なのだが。一週間過ぎても、まだむくみが残っていた。
2011年後記
この登山靴は底がすり減り処分した。山の専門店に行っても、適当な軽登山靴がなく困っている。昨年の高尾縦走さえ本格的な山靴で行った。
考えてみると、若いころは合わない靴で登山をして足を痛めていた。柔らかい靴で爪を剥がされたことが二度。これは治るまで七ヶ月かかった。本格的な山靴も出来合いでは足にあわなかった。足にあわせて作ってもらい、それ以後足のトラブルはなくなったが、これはかなり重い。低山歩きには大げさだし、街を歩けない。旅行には不向きだ。それで軽登山靴を求め、この旅も軽登山靴で行った。そうやっていつも履いていると傷むのも早い。 さて、代わりというと適当なものが見つからない。足指は開き気味の扇の形をしている。台形の広い方が足先だ。しかし靴は楕円形が多い。「小指かなければぴったりだが」「親指が細ければいいのだが」というのか、だぶついてしまうのかどちらかだ。
今はヨネックスのウォーキングシューズを履いている。しかし登山道は無理だろうな。