2011.3.04作成
2013.3.20一部訂正
2017.3.28一部訂正
金庸小説や金庸ドラマの紹介はしばらくなさそうなので、金庸小説美人番付を考えてみた。今の時節、あえて番付にするのは相撲を応援しているから。
横綱は「李秋水の妹」で、すでに引退。
大理国の王子段誉から「仙女さま」と言われる玉像。李秋水の妹であるが名は不明。写真は大理の「天龍八部影視城」にて。
これを入力しているとき、パンダ「仙女」が到着したというニュース(^_^)。
もう一人の横綱は陳円円で、陳阿珂の母、呉三桂の妻となってひっそりと暮らしている。
左が東、右が西は相撲と同じ。( )内はその小説。
横綱 李秋水の妹(天龍八部)、 陳円円(鹿鼎記)
以下は現役
大関 カスリー(書剣恩仇録)、 王語嫣(天龍八部)
関脇 ティギス(倚天屠龍記)、 李秋水(天龍八部)
小結 陳阿珂(鹿鼎記)、 小龍女(神G剣侠)
前頭 ホチントン(書剣恩仇録)、 小昭 (倚天屠龍記)
前頭 任盈盈(秘曲笑傲江湖)、 黄蓉 (射G英雄伝・神G剣侠)
前頭 儀琳 (秘曲笑傲江湖)、 王夫人(天龍八部)
前頭 阿九 (碧血剣)、 水笙 (連城訣)
前頭 郭芙 (神G剣侠)、 趙敏 (倚天屠龍記)
前頭 藍鳳凰(秘曲笑傲江湖)、
十両 双児 (鹿鼎記)、 何タ守(何鉄手−碧血剣)
十両 李莫愁(神G剣侠)、 夏青青(碧血剣)
十両 凌霜華(連城訣)、 公孫緑萼(神G剣侠)
十両 戚芳 (連城訣)、 阿紫 (天龍八部)
十両 駱冰 (書剣恩仇録)
前頭以下は一応番付にしたが甲乙付けがたい。
次の四系統が上位を占める。
李秋水・李秋水の妹・王夫人(李秋水の娘)・王語嫣(王夫人の娘)。
ティギス(金花婆婆)・小昭(ティギスの娘)。
カスリー(香香公主)・ホチントン(カスリーの姉)。
陳円円(呉三桂の妻)・陳阿珂(円円の娘、父は李自成)。
李秋水の妹は話だけで、実際には登場しない過去の人物。
ティギス(金花婆婆)は若くはないが若いときは美しかったという。実は今でも美しいが仮面で醜くしている。
任盈盈は日月神教では聖姑(せいこ)と言われている。信徒から実際以上に美化されている可能性が高い。
小昭はティギスの娘で母にそっくり。李秋水は88歳だが、若いときは妹そっくり。
黄蓉は頭の冴えが語られて、美人という記述はほとんどない。
王語嫣は、段誉が、洞窟の仙女さまにそっくりで驚いたほど。
現実的にはカスリーと王語嫣が大関。
ただし美しいのと魅力的とは一致しない。わたしにとって一番魅力的なのは黄蓉だ。次がホチントンかな。だからこの二人は八百長ぎみ。
女房にしたい女は……、ダントツで駱冰です。
この中で碁を知っている者は誰か。小説には碁に関する記述はほとんどない。
記憶にあるのは倚天屠龍記で郭襄の碁が語られているだけ。参考:
倚天屠龍記の碁 郭襄はかわいくて賢いが、美人という記述はない。
碁のシーンはなくても、碁を打てるかどうか推察してみる。
黄蓉は碁が強いはず。父の黄薬師(東邪)はプロなみのはずで、娘の郭襄(小東邪)はかなりの腕だ。父から教わり娘に教えたと思われる。
阿九は皇女なので、碁をたしなんでいるだろう。
微妙なのが、李秋水・李秋水の妹・王夫人・王語嫣の三代4人。
無崖子が
珍瓏 を作ったのは紹介した。
李秋水は十代から80年にわたって無崖子を恋い慕っていたので、打てた可能性が高い。大理で無崖子と生活していて娘もいるほどなので、碁を打っていたと思われるが、碁の場面は思い出にもない。死の瞬間に、無崖子が想っていたのは自分ではなく妹だったと知る。
王夫人は、両親から教わったと思うが、興味はなさそう。
王語嫣は武術の生き字引でありながら、武術が嫌いで、まったく習得していない不思議な人物。
劉亦菲(Liu2 yi4 fei1)の王語嫣
初めて会った人の武術の構えを見ただけで、「何派の誰それ、得意技は◯◯、欠点は●●」と指摘できる。構えを見るとき、一瞬このような鋭い目つきになる。
その知識は、無崖子が無量山の洞窟に残した武術の書物+江湖の情報による。碁に関する書物もあったのではないかと思われるが、その話はない。だから王語嫣は碁を知ってはいるものの、婚約者が碁に興味がないため、興味がない可能性がある。ただし、結婚した段誉(大理国の皇帝)はかなり碁が強いので、興味をもったであろう。打ってみたら案外強かったりして、「棋仙女さま」と言われたりする可能性もある(^。^)。
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八百長について。わたしは実は八百長そのものはあまり気にしていない。
例えば野球。一点差で迎えた九回の裏、ツーアウトランナー二三塁、バッター「イチロー」。こんな時、日本の監督はイチローを歩かせて、次のバッターで勝負するだろう。しかし、大リーグの監督はイチローと勝負するらしい。打たれて試合は負ける可能性が高くなる。たてまえは「勝つことを目的とする」ゲームで、イチローと勝負するのは八百長ではないか。
例えばサッカー。W杯予選リーグで二勝し決勝トーナメント進出を決めた強豪チームは、予選三戦目はメンバーを落とし、選手も七八分の力で戦って引き分けたりする。これも八百長ではないか。
相撲もこのような八百長ならほとんど問題はない。
勝ち越した力士がほっとして、翌日の相撲では力が抜けてしまうこともあるだろう。必死の相手に気力負けすることもあるだろう。
しかし、勝ち星を100万で買っただの、50万で売っただのというのは許せない。
これがこの問題に対するわたしの基本的な考え方だ。